モンゴルが半世紀ぶりの過酷な寒波に襲われ、死んだ家畜などの動物が470万頭を超えています。国際赤十字連盟(IFRC)は何千人もの人たちの生活や食料供給が脅かされていると訴えました。
モンゴルでは、気温が急激に下がって放牧地が深い雪と氷に覆われる「ゾド」と呼ばれる過酷な現象のために、家畜が餌から切り離されています。
遊牧民として暮らすおよそ30万人は、牛や羊、馬を食料にしたり、市場で売ったりして生計を立てています。
昨年11月以来、放牧を営む少なくとも2250世帯が家畜の70%以上を失い、7000世帯以上が十分な食料を確保できない状態にあります。
モンゴルは4分の3がゾドに覆われており、長引く冬で状況は一層の悪化が予想されています。